「メーカーに頼んだのに、なんでこんな対応なの?」その理由
シャッターが壊れた時、多くの人はこう思います。
「メーカーに頼めば安心」
「メーカーの人が来てくれる」
「ちゃんと原因を調べて直してくれる」
ですが、実際の現場では少し違うことが多いです。
シャッター修理に来る“人”の正体
まず知っていただきたいのが、シャッター修理に来る人は基本的に“職人”です。
そして、その職人には大きく分けて2種類あります。
① 新築や新設のシャッターを取り付ける職人
新築現場や店舗などで、新しくシャッターを設置する仕事です。
設計図や施工図を見ながら、決められたものを組み立てていく仕事になります。
家電で例えるなら、
「工場でテレビを組み立てる人」に近いイメージです。
もちろん高度な技術は必要ですが、基本的には“正常なものを取り付ける”仕事です。
② 既存シャッターの修理・点検をする職人
こちらは、いわゆるサービスマン、カスタマーエンジニアと呼ばれる仕事です。
壊れたシャッターを現地で確認し、
- どこが悪いのか
- なぜ壊れたのか
- 修理できるのか
- 部品交換で済むのか
- 本体交換が必要なのか
を判断します。
家電で例えるなら、
「壊れたテレビを現地で診断・修理する人」です。
原因追求能力、経験、応用力が必要で、実は全く別ジャンルの仕事なんです。
「メーカーの人が来る」と思っていませんか?
ここも誤解されやすいポイントです。
実際には、多くの場合、下請けの職人が現場対応しています。
つまり、
- 電話受付 → メーカー
- 実際に現場へ行く → 協力会社・下請け職人
という流れが非常に多いです。
なので、
「メーカーに頼んだのに愛想が悪い」
「説明が雑」
「ちゃんと見てくれない」
ということが起きるのも、残念ながら珍しくありません。
もちろん、素晴らしい職人さんもたくさんいます。
ただ、業界全体として“人によって差が大きい”のが現実です。
今、業界で何が起きているのか
現在のシャッター業界は、
- 少子高齢化
- 深刻な人手不足
- 職人の高齢化
が非常に進んでいます。
その結果、本来は「取付専門」の職人が、
修理調査に行くケースも増えています。
するとどうなるか。
「すぐ交換ですね」が増える理由
修理の経験が少ない場合、
- 原因を細かく追う修理できる可能性を探る
- 部品単位で直すよりも、
「本体交換ですね」
「古いので交換しかないです」
という判断になりやすいのです。
もちろん、本当に交換が必要なケースもあります。
ですが実際には、
- 部品交換だけで直る
- 調整で改善する
- 軽修理で済む
ケースも少なくありません。
それなのに、
「いきなり高額な交換提案をされた」
「納得できない」
「ちゃんと見てくれてる感じがしない」
という不満が生まれてしまうのです。
“修理”は経験値の世界
シャッター修理は、単純に工具が使えるだけでは難しい仕事です。
- 音
- 動き
- 傾き
- 摩耗具合
- 過去の施工方法
- 部品の癖
などを総合的に見ながら判断します。
同じ症状に見えても、原因が全く違うこともあります。
だからこそ、本当に大切なのは、
「交換すること」ではなく、
「原因を正しく見極めること」
だと私たちは考えています。
次回の「シャッター修理の実情②」では、
“なぜ修理金額に差が出るのか?”
について、現場目線でお話しします。




