シャッター修理の実情①

2026.05.26

「メーカーに頼んだのに、なんでこんな対応なの?」その理由

シャッターが壊れた時、多くの人はこう思います。

「メーカーに頼めば安心」

「メーカーの人が来てくれる」

「ちゃんと原因を調べて直してくれる」

ですが、実際の現場では少し違うことが多いです。


シャッター修理に来る“人”の正体

まず知っていただきたいのが、シャッター修理に来る人は基本的に“職人”です。

そして、その職人には大きく分けて2種類あります。

① 新築や新設のシャッターを取り付ける職人

新築現場や店舗などで、新しくシャッターを設置する仕事です。

設計図や施工図を見ながら、決められたものを組み立てていく仕事になります。

家電で例えるなら、

「工場でテレビを組み立てる人」に近いイメージです。

もちろん高度な技術は必要ですが、基本的には“正常なものを取り付ける”仕事です。



② 既存シャッターの修理・点検をする職人

こちらは、いわゆるサービスマン、カスタマーエンジニアと呼ばれる仕事です。

壊れたシャッターを現地で確認し、

  • どこが悪いのか
  • なぜ壊れたのか
  • 修理できるのか
  • 部品交換で済むのか
  • 本体交換が必要なのか

を判断します。

家電で例えるなら、
「壊れたテレビを現地で診断・修理する人」です。

原因追求能力、経験、応用力が必要で、実は全く別ジャンルの仕事なんです。


「メーカーの人が来る」と思っていませんか?

ここも誤解されやすいポイントです。

実際には、多くの場合、下請けの職人が現場対応しています。

つまり、

  • 電話受付 → メーカー
  • 実際に現場へ行く → 協力会社・下請け職人

という流れが非常に多いです。

なので、

「メーカーに頼んだのに愛想が悪い」

「説明が雑」

「ちゃんと見てくれない」

ということが起きるのも、残念ながら珍しくありません。

もちろん、素晴らしい職人さんもたくさんいます。

ただ、業界全体として“人によって差が大きい”のが現実です。


今、業界で何が起きているのか

現在のシャッター業界は、

  • 少子高齢化
  • 深刻な人手不足
  • 職人の高齢化

が非常に進んでいます。

その結果、本来は「取付専門」の職人が、
修理調査に行くケースも増えています。

するとどうなるか。


「すぐ交換ですね」が増える理由

修理の経験が少ない場合、

  • 原因を細かく追う修理できる可能性を探る
  • 部品単位で直すよりも、

「本体交換ですね」
「古いので交換しかないです」

という判断になりやすいのです。

もちろん、本当に交換が必要なケースもあります。

ですが実際には、

  • 部品交換だけで直る
  • 調整で改善する
  • 軽修理で済む

ケースも少なくありません。

それなのに、

「いきなり高額な交換提案をされた」

「納得できない」

「ちゃんと見てくれてる感じがしない」

という不満が生まれてしまうのです。


“修理”は経験値の世界

シャッター修理は、単純に工具が使えるだけでは難しい仕事です。

  • 動き
  • 傾き
  • 摩耗具合
  • 過去の施工方法
  • 部品の癖

などを総合的に見ながら判断します。

同じ症状に見えても、原因が全く違うこともあります。

だからこそ、本当に大切なのは、

「交換すること」ではなく、

「原因を正しく見極めること」

だと私たちは考えています。


次回の「シャッター修理の実情②」では、

“なぜ修理金額に差が出るのか?”

について、現場目線でお話しします。

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